
また、近々に新マシンを購入すると表明した回答者の中でも、iPad/Macの購入を予定している人が少なくなく、Windows 8発売が必ずしも同OS搭載マシン買い換えの契機になっていないという様子も垣間見える。
この件は、Avastから独占データ提供を受けたUSA Todayが報じている。
それによれば、10月26日のWindows 8発売前日にあたる25日、Avastが160万人の同社製品ユーザーに対してオンラインアンケートを行い、そのうち35万人から回答を受けたという。
この35万人のうち、米国のユーザーは13万5329人。
ユーザーの利用OS比率は65%がWindows 7、22%がWindows XP、8%がWindows Vistaだったという。
この回答者の6割がWindows 8について好意的な受け止め方をした一方で、7割以上のユーザーが現状の環境を維持すると語り、今回の新OS発売を契機にWindows 8搭載の新マシンへと買い換えると答えた米国ユーザーはわずか9%だった。
Avastのユーザーは比較的中級者以上の比率が高いと思われるが、少なくともこれら層がWindows 8マシンを新OS発売と同時に積極的に購入する意向はあまりないようだ。
企業ユーザーの間ではようやくWindows 7の展開が進みつつある段階で、Windows 8への移行は一般ユーザーよりもさらに遅くなることが予想される。
Microsoft自身や、今回のOSを機に沈んでいたPC販売を伸ばしたいと考えていたOEMのPCメーカーらにとっては厳しい結果かもしれない。
これに追い打ちをかけるのがユーザーの新マシン導入意向の詳細だ。
このタイミングで新マシンを購入すると表明した米国ユーザーは全体の16%。
そしてそのうちでWindows 8を搭載したPCを購入すると回答したのは68%で、残りはiPadが30%、Macが12%という結果だった(合計が100%を超えているのは複数回答のため)。
Windows 8発売のこのタイミングで、ライバル製品の購入を表明するユーザーが4割近くもいるのは皮肉な話だ。
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