
日刊テラフォーでは、あくびをしながら歯磨きをするオラウータンや、オースティンの『高慢と偏見』が愛読書のオラウータンなど、人間顔負けのオラウータン達を紹介してきたが、インドネシアのスラバヤ動物園にもまた、人間そのもののようなユニークな振る舞いをしたオラウータンがいる。
動物園を訪れると、多くの人が、たくさんの動物達を見て大いに興奮する。ちょっと気難しいこのオラウータンの前にも、もちろんそんなお客が詰め掛け、彼の名前を叫んだり、写真を撮ったり、思い切りはしゃいでいた。
最初は、お客達の声援に答えて、おかしなポーズを取ったり、お客から果物をもらったりして遊んでいたオラウータンだが、はしゃぎすぎて疲れたのか、彼は横になり始めた。
「少し昼寝をしよう」
そんな彼の思いを、お客達は察してくれず、彼の周りは相変わらず騒々しいままだ。
―と、その時、彼は両腕を上げて、耳の横に持っていったかと思うと、人差し指で耳を塞いだ。
「うるさいよ!静かにしてくれ!」
と言わんばかりのそのポーズに、ようやお客達も察したのか、彼の側から離れて、別な動物を見に行った。
この決定的瞬間を捕らえた動物写真家のロバートスさん(41)は、
「今までに一度も見た事がない、面白い光景だったよ。もしもう一回、彼が同じポーズを取るのを見たとしても、また驚くと思うよ。」
と大興奮だった。
動物園に行く時は、興奮してはしゃぐのも仕方がないが、時には動物達の都合も考えてあげたほうがいいようだ。
【記事:りょーこ】
参照元:daily mail
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