
俳優・千葉真一(73)が12日、



深作監督没後10年の命日となる12日に『深作欣二の終わりなき戦い』と題し、12~18日まで同所で深作監督が手がけた代表映画が次々公開。『ドーベルマン刑事』『

壇上に立った千葉は、自身の俳優デビュー作の『風来坊探偵 赤い谷の惨劇』やテレビドラマ初出演作を深作監督がメガホンを取ったことを回顧しつつ、「しょっちゅう深作作品を見ているからあの人がこの世にいないのが信じられない、『おう!』みたいにくるのではないかと思うんです」と、振り返る。
深作監督とは家族ぐるみでも付き合いがあったそうで、年末に山でつららを氷代わりにして酒を飲んだことや、撮影エピソードについては、「ビックリしたのが体力です。そのころ、浅間山のふもとの残雪のなかで始まって、真っ先に登ったり降りたりしていた。助監督に行かせないで、自分で走って行って指示するんですよ」と明かし、「ウソの嫌いな人でした。どんなものを撮ってもウソだろうと思わしちゃいけないという形でリアリティーを追求していた。時代劇でもウソだと思わせたら駄目だと言ってました」と深作監督の発言をあらためて話すことに。
熱いトークが展開
シリーズ第2作『仁義なき戦い

それでも、「後から聞いたら、欣也ちゃんが(大友を)やりたがらなかったらしいんだけど」と、真相つきで話した千葉だったが、深作監督は「『千葉ちゃん大友やってよかっただろ?』って言われました」と、心憎いセリフも言ってくれたそう。当時、『キイハンター』アイドル的なアクション俳優として知られていただけに、「よし!今までの千葉を全部なくしてやろう、いままでのいいところをなくして撮ってやろう。時間がなくて胃が痛くもなりましたけど、あの時ほど燃えたものがなかったです」と、大胆に方向転換をしたという心境も。
その苦労のかいあって、「(仁義なき戦いを)初日に一番で観てたんですよ。終わったら観客の方が『千葉真一がとこに出ていた?』と言ってて、嬉しかったんです。俺が俺じゃない、どこに出ていたか、違う自分が演じ切れた。大変面白い役を演じられた」と、飛躍の一歩になったそうだ。
深作欣二監督の話に千葉真一の瞳には涙が光った
そんな熱い千葉の話にあっという間に時間が過ぎてしまい、降壇する時になると、ファンから「千葉さんカッコイイ!」との声援が飛んでいた。
その後、囲み会見を開き、深作監督とリズムが合い、何でも話せたという関係性や、深作監督の情熱に、「けがしたとか言えなくなっちゃう」と言いつつ、没後10年という月日に、「僕にしてみれば残念ですよ。この10年で日本映画がしぼんでいってしまった。深作監督はハートがあるんです。俳優に緊張をさせない。自分の作品じゃなくても撮影現場を見に行きました。僕はあの人のリズムを知り尽くしていたので、NGなるかどうかとかが分かったんです」と、瞳に涙をためながら語っていた。
今後の活動については、何か大きなプロジェクトを企画しているようだったが、「現実にならないと…」と明かしてはもらえず。ただし、「国内のものではない」とのこと。その後に、映画を取り巻く国際情勢のことを語りつつ、日本の映画文化を「日本の政治家と30年くらいやりあっているが分かってもらえない」と、嘆いていた。
また、昨年10月に一部週刊誌で報じられた別居報道について、去り際30メートルほどを数人の記者がぶら下がって尋ねたが、エレベーターに乗ろうとした千葉に年末年始に家族と一緒に過ごしたか質問を投げかけると、関係者が代わりに、「年末年始も家族一緒でした。大丈夫です」と答えていた。
3月21日からは、『仁義なき戦いBlu-ray BOX』(販売元:


千葉真一
千葉真一
杉作J太郎と握手する千葉真一
ファンから花束も
故・深作欣二監督
ロゴ
同館には仁義無き戦いのポスターも
「仁義なき戦い」Blu-rayBOX集合
仁義なき戦いBD
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