



”黄門様”こと水戸光圀を里見浩太朗が演じるほか、原田龍二、合田雅史らテレビシリーズで活躍したレギュラーメンバーが再び集結する舞台版『水戸黄門』。
佐藤は、黄門様ご一行が“世直し旅”で訪れる

家業を助けるため、恋人との仲を引き裂かれそうになっても堪え忍ぼうとする女性だ。
「千鶴はおしとやかな性格。
普段の私とはまったく違うので、戸惑いもあります」と佐藤。
「ケンカの場面の稽古中、普段の自分がやりそうな“真剣白刃取り”みたいな動きをしてしまって、『男勝りやな~』と笑われてしまいました(笑)」と活発な性格がついのぞいてしまうことも。
だが、「自分と真逆の役はやりがいがある。
今は共演の諸先輩方や演出の先生にアドバイスをいただきながら、昔の女性らしいしとやかな動きを体に馴染ませているところです」と意欲的に役に取り組んでいる。
佐藤は、テレビシリーズの『水戸黄門』にも2011年にゲスト出演している。
「時代劇のお仕事は楽しい。
せっかく日本ならではの表現の仕方があるんだから、継承していかないといけないと思うんです」と語る佐藤は、『水戸黄門』の魅力を「独特の安心感」だと話す。
「黄門様が現れて、印籠を見せて…という決まった流れがわかっていても、それを『ほら来た!』と心待ちにする楽しみがあるでしょう?(笑)殺陣のシーンも、稽古中にそばで見ていて『私もやりたい!』と思うほどかっこいいので、楽しみにしていただきたいです」。
前回の舞台出演は1998年、蜷川幸雄演出の『ロミオとジュリエット』。
佐藤は「当時、私は20歳。
初舞台で経験もなかったし、とにかく無我夢中だったので、自分が何をやっていたのか記憶にないぐらいなんです。
でも、カーテンコールだけはしっかり覚えていて、お客さんの温かい拍手で『次もがんばろう!』と思えた」と振り返る。
「舞台と映像とでは表現の仕方が違う。
『私を見て!』という気持ちを強く持って、大きく演技しないと気持ちが伝わらない。
緊張もありますが、お客さんに伝わるよう、自分も楽しみながら精一杯演じたいと思います」。
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