
とはいえ、商売をしている人や会社などに神棚がある例は多くても、自宅に、ましてや一人暮らしの部屋に神棚がある例は稀でしょう。
パワースポットが流行っている昨今、神様の力を自宅にお迎えしてみたいという方も多いようなので、「神棚」についていくつかポイントをご説明します。
■神棚には

日本にはありとあらゆる神様がいらっしゃいます。
お正月の歳神(としがみ)様、農家や商家にお祀りする大黒様や恵比寿様、台所にはおかま様や荒神様、他にもトイレや

これらの神様は特に神棚を設ける必要はなく、お札を直接柱や壁に貼り、お祀りします。
一般に「神棚」と呼ばれるものには、


こちらに加えて、土地の氏神様やその他の神様のお札をお祀りします。
なぜ


また、江戸時代にはお伊勢参りが流行し、なかなか現地まで行けない人々のためお札を各家庭でお祀りしてご利益を得ようという考えのもと、現在の神棚の原型ができたとも言われています。
■きれいで、明るくて、静かで、高いところ
神棚をお祀りする場所は、清らか、明るい、静か、目線よりも高い場所がよいとされています。
方向は南向きか東向きに。
神社の拝殿もほとんど南か東を向いていますよね。
また2階がある家の1階に置く場合は、上階が頻繁に人が歩く場所はダメ、神棚の

ご自宅に仏壇がある家は多いと思いますが、仏壇と神棚は同じ部屋にお祀りしても大丈夫です。
ただし、仏壇の上に神棚を置くことや、向かい合わせに置くのは避けましょう。
(一方をお詣りするときに一方にお尻を向けることになるため)
■お供えは

お供えは神饌(しんせん)と呼ばれ、米、塩、水を毎日お供えします。
専用の小さな神具がありますので、用意するのがいいでしょう。
古いお供えを置きっぱなしにしているのは逆効果。
お供えが毎日できない方は、神棚を飾らない方がいいかもしれません。
■神様はきれい好き
お詣りは神社と同じように、二拝二拍手一拝で行います。
お札は毎年新しいものに交換し、古いお札は神社の古札納所に持っていきます。
決して一般ゴミで出したり、自分で焼いたりしてはいけません。
神道では常に神様を新しく清々しい気持ちでお迎えするのが重要です。
そのため、

今年は

この機会に新しく神棚をお祀りして、神様の力を分けていただくのもいいかもしれません。
ただし、決して軽い気持ちではなく、きちんとお祀りする覚悟で行ってください。
(文・エスタイル)【拡大画像を含む完全版はこちら】