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都会は鳥たちのパラダイス!? 鳥害に潜む危険とは?

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ハトやカラスなど、日本人の身近に生息している鳥たち。

その危険性や、被害についてはよく話題になっていますが、この春都会で一人暮らしを始めるというみなさまのために、あらためてその実態を解説します。

■決して「本宅」にしてはいけない、ハト
【巣作りしやすい場所】
本来は崖や岩棚に巣を作るハト。

しかし、ベランダに積み上げた荷物のすき間や、室外機のまわりのちょっとしたすき間などに巣を作る可能性があります。

【糞には危険がいっぱい】
ハトの害で恐ろしいのは糞害です。

汚く、臭いだけでなく、私たちの健康を脅かす原因になることもあります。

ハトの糞に増殖するカビの一種は、死亡率の高い「クリプトコックス症」の発病原因と言われていますし、細菌に感染している鳥の乾燥した糞を吸い込むことで、「オウム病」に感染する可能性もあります。

これら鳥の糞は乾燥して舞い上がるため、素手で触れてはいけません。

大量に処理する時は手袋やマスクで防護しましょう。

また糞を放置すると、鉄柵が腐食したり車の塗装が傷んだりしますので、見つけたらすぐにウェットティッシュなどで拭き取りましょう。

【バージョンアップする前に手を打とう】
ハトは4段階にバージョンアップすると言われています。

まずはちょっと遊びにくるだけの「休憩バト」。

この段階では大きな音で脅かしたり、ベランダにとまれないように細い針金を張りめぐらせたりするだけで、おおかた駆除できます。

これが少し進むと「待機バト」へ。

これは、近くに公園などのお気に入りの場所があったりして、ついでに寄られてしまうパターン。

滞在時間が長くなりますが、まだこの段階でも上記のような駆除方法で対処できます。

さらに気に入られると「おやすみバト」へ進化します。

休憩・待機の段階で追い払っておかないと「ここは安全地帯だ」と認識され、巣はないけれども入りびたられる愛人のような存在へ……。

ここからは本格的な駆除が必要です。

もはや大きな音ぐらいでは出ていきませんので、とまれそうなところはすべて針金、テープ、ガムテープ、板などでブロックします。

さらに進化すると「巣作りバト」へ。

これはもう本宅扱いで、巣作りが始まってしまいます。

巣を作りやすそうな角、あらゆる隙間をとにかくブロックしてください。

糞による健康被害もこの辺りから出てきます。

■もはや頭脳戦!?のカラス
【巣作りしやすい場所】
街路樹や電柱に巣を作り、半径100mぐらいを縄張りにします。

【とにかく賢い】
日本に通常いるカラスは、ハシボソガラスかハシブトガラスで、毎年春になると巣作りを始め、7月ごろにかけて繁殖します。

カラスの賢さはイルカにも匹敵すると言われ、食べ物を貯めてその貯めた場所を何十箇所も覚えておくことができると言われています。

また、大人の男性には近づかず、女性や子どもを襲うなど、状況を判断できる能力も。

襲われた人間を記憶して復讐するという話もあるぐらいです。

【繁殖期が最も危険】
4~6月の繁殖期のカラスは、とにかく危険です。

警戒心が強く攻撃的になるため、人間が襲われる被害が続出しています。

「カッカッ」と激しく鳴くのは威嚇ですので、繁殖期のカラスには極力近づかないのが一番です。

【チームワークで対処】
賢いカラスに立ち向かうには、一人では歯が立たないことも。

とにかく近隣に出没させないことが大事です。

生ゴミを減らす、出す時間を守る、生ゴミを見えないようにして出す、ネットをかけるなど、地域のゴミ捨てルールをしっかり守りましょう。

CDを吊すなどの対処もありますが、カラスが慣れると効果が薄れるため、いろいろな方法で脅かす必要があります。

カラスやハトは害鳥ですが、鳥獣保護法によりむやみに駆除することは禁じられています。

被害が出て、どうしても困る場合はすみやかに専門の業者に相談しましょう。

(文・エスタイル)【拡大画像を含む完全版はこちら】

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