【海外：中国】華山病院の神経科医師が「頭痛」を語ります

10日付けの新聞是報の「健康欄」に、華山病院の脳外科医師の一コラムが掲載されている。話題は「頭痛」について。意外と知られていない「頭痛」のメカニズムを、簡潔に語ってくれている。中国から、そんな健康の話題を紹介しよう。

頭痛というのは、臨床学的に見て、それそのものが病気ではない。頭痛は、他の疾患から牽引する形で、いわば「おまけ」として病気に付随する、一種の痛覚であるという。

頭痛を引き起こす原因は様々だ。ひとえに「頭痛」と言っても、その原因は多岐の領域に渡る。血管性の病気、目、耳、鼻、鼻腔、口腔の異常、脳血栓、高血圧、あるいは精神疾患によって引き起こされるケースもある。

一時的な頭痛ではなく、継続的な頭痛があるのであれば、その患者は是非とも、総合検査を行うべきである。血液検査、CTやMRI検査、腰椎診断などを行い、血管系統や神経系統の異常がないかを調べる必要がある。

緊張などの心理状況によって頭痛が起るケースというのもの、珍しくはない。中国内の統計では、こうした精神的な頭痛患者が、頭痛患者のうちの10%前後を示すようだ。このケースなら軽症で済むが、より重大な原因が見つかる場合も少なくない。「頭痛」は、主要な病気のシグナルとして、活躍している。

自律神経の失調による頭痛も珍しくはない。この場合は、飲食と睡眠のバランスを整えて、生活を送らねばならない。頭痛時には、まず安静にすること。親しい者からのマッサージも効果がある。すぐに薬物治療を行わず、鍼灸施術や音楽療法等も有効な一手だ。

改めて言うが、「頭痛」は各種病気のシグナルだ。放置をせず、気になるのであれば、速やかに神経科などでの診断を行うよう、お勧めする。

【記事：jiejie】
参考元：10日付新聞是報

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