
データ自体はバックアップしてあるので万が一のデータ損失に備えることができたとしても、もし、そのデバイス自体が故障して使えなくなった場合、どうしたらいいだろう?
同じデバイスがもう1台あればいいが、万が一のためだけに普段使わないデバイスをわざわざもう1台所有するというのは、明らかに無駄だ。
そうは言っても、何らかの対策を考えなければいけない。ということでおススメしたいのが古いデバイスを処分せずに整備して保存しておく方法だ。
音楽や有料動画といった特定のフォーマット、またはDRM(著作権保護)が付加されていて、そのデバイスでしか使用できない特殊なデータはともかく、汎用性のあるデータなら、他のデバイスを使えばバックアップの時点まで遡って、復元することができる。もちろん各種データのバックアップは当然として、それに対応できるデバイスが必要になる。
一般的に、パソコンやタブレット、スマートフォンなどの各端末は、それぞれ1台しか所有していないと思う。新しい物に買い換えたら古い機種を下取りに出したり、誰かに譲ってしまうという人もいるだろう。
ここで考えてもらいたいのが、もし古い機種を使える状態で保存しておけば、万が一現在使っているデバイスが故障した際のバックアップ用に使用することができるし、新たな出費は必要ないということ。
デバイスが故障した場合、修理するにしても修理期間中に代替機の貸し出しなどが無ければ困るという人もいるだろう。買い換えるにしても、即座に買い換えることができればいいが、給料日まで予算が出なかったり、人気機種のため入荷待ちだったりといったこともある。新しい機種が来るまでの時間はどうするのかという問題もある。そこでバックアップ用に、以前使っていた古い機種を”サブマシン”として取っておくという方法を提案したい。
車などの場合、保管の駐車場代や各種税金や保険など、かなりの費用が必要になるが、パソコンやスマートフォンの場合、保管のためのコストはほとんど必要ないし、占有するスペースもたいしたことはない。
セキュリティソフトや、OSの定期的な更新など、多少の手間とコストがかかる部分はあるが、数か月に一度いつでも使えるようにメンテナンス&設定さえしておけば、万が一の事態が発生してもすぐに業務などを継続することができるだろう。
上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]
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ITライフハック 12月19日15時00分